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ノーマライゼーションとは、たとえ障害があってもその人を平等な人として地域社会が受け入れ、同時に、その人たちが
一般市民の生活と同等の生活を送れるように努めるという考え方です。障害をなくすことはできませんし、障害者のいない社会はありません。この事実をふまえて障害者であっても、市民として普通の生活水準を可能な限り保障するため、福祉などのサービスを充実しなければなりません。ノーマライゼーションの理念は、障害者の生活をノーマルなものにすると同時に、そのことによって社会をノーマルなものにすることです。高齢者の施設と障害者のグループホームの事例からスウェーデンにおけるノーマライゼーションの取り組みについて考えてみます。
早稲田大学 人間科学学術院教授 加瀬裕子
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