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第1巻 プロダクティブ・エイジング( Productive Aging ) (27分)
- 学術的な老年学とは
- 21世紀のコンセプト
- 生活の質(Quality Of Life)
社会貢献(Productivity)
- 生涯発達理
- 生涯発達の手立て
- 高齢者社会における「老年学」の役割
桜美林大学 大学院老年学教授
桜美林大学 加齢・発達研究所所長 柴田 博
サクセスフル・エイジング(素晴らしい年のとり方)のなかに、高齢者の社会貢献(Productivity)が含まれるようになってきました。就業、ボランティア活動、家事労働などを通して、他人のために役立つようなことをしている人は、寿命も延び、病気に対する 抵抗力(免疫力)も強まり、人生や生活への満足度も高まるという実証研究が実ってきています。
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第2巻 高齢者のヘルスプロモーション (17分)
- 健康観
- Well-being
- 生活(健康)座標
- 生活的健康とQOL
- 高齢者のQOLを高めるヘルスプロモーション
桜美林大学 大学院老年学教授 野尻 雅美
21世紀は環境と健康の世紀です。わが国においては、超高齢化社会が視程に入りました。これに対応すべく、環境負荷の低減とヘルスプロモーションの推進が緊急の課題です。高齢者のQOLを高めることが、オタワ憲章におけるヘルスプロモーションの概念です。 |
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第3巻 生涯現役を支える健康づくり (25分)
- 高齢者の変貌
- 縦断研究
- 動脈硬化とコレステロールの関係
- 健康寿命
- 体力との関係
- 元気で長生きの十か条
- 栄養との関係
- 低栄養の予防
桜美林大学 大学院老年学助教授 渡辺修一郎
高齢者の加齢変化の研究は、実際の高齢者の生き様を追いかけて加齢変化に関わる要因を捉える必要があります。縦断研究(同じ人の加齢変化)により、世の中で信じられていることとは違う結果がでています。この成果を、生涯現役を支える健康づくり「元気で長生きの十か条」として国内外に提唱しています。
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第4巻 高齢社会における心理的課題 (22分)
- 老年心理の特徴
- 生涯発達
- 認知機能
- 老年心理学の目的
- 高齢者の心理と実態
- エイジズム(高齢者差別・偏見)
- 今後の高齢者の役割
- 時代背景からのアプローチ
- 老年心理学の役割
- 高齢者の健康に関する課題
- 高齢者はの対応の留意点
桜美林大学 大学院老年学教授 長田 久雄
老年心理学の領域では、人間は年をとっても発達し続ける面があるという生涯発達の考え方が主流になってきています。高齢者は今まで喪失体験が続き、機能が衰退して役に立たないと捉えられてきました。しかしこうした意見は、見直されなけれ
ばならないことが実証されています。
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第5巻 社会が高齢者をつくる (23分)
- 社会が定義づける高齢者
- 高齢者労働者(経験・知識)活用のメリット
- 企業の高齢者向け施策の実施数と仕事満足度
- 有償労働の関連要因
- 専業主婦の意義
- ジェンダーと老後の関係
- 引退後の男性高齢者の社会貢献
- ボランティア活動の推進
- 社会貢献の必要性
- 引退後の生活の質(QOL)の維持の方法
桜美林大学 大学院老年学教授 杉澤 秀博
老年社会では、社会と関わりが薄くなる状態像を高齢者と定義する見方もできます。高齢者の能力・嗜好性に応じながら社会との関わりの中で、社会的役割・機能をできるところで果たしていくことが高齢者をつくらないことになります。
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第6巻 高齢者と福祉サービス (20分)
- 福祉の視点
- 老年福祉学の領域
- 高齢者に対する誤った対応
- ケアマネージメント
- 事例 1
- 事例 2
- 高齢者の神話
- サクセスフル・エイジングとケアマネジメント
早稲田大学 人間科学学術院教授 加瀬 裕子
介護保険法により高齢者が施設と直接契約し、自立した消費者として福祉サービスを受けるようになりました。介護保険制度のケアマネジメントの展開においては、高齢者の心の強さに焦点を当てて、強さを引き出していく福祉サービスの在り方が求められています。
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第7巻 サクセスフル・エイジング Successful Aging
〜高齢者の生涯設計〜 (21分)
- 社会貢献の定義
- 社会貢献の種類
- 定年退職後の生涯設計
- 山小屋づくり
- ハーブのお店
- 定年退職後の仕事
- 若い人へのアドバイス
- 10年計画の成果・今後の夢と30年計画
- 社会貢献の意義
桜美林大学 大学院老年学教授 杉澤 秀博
早稲田大学 人間科学学術院教授 加瀬 裕子
栃木県の会社員神山信正さんは、退職10年前研修の受講を契機に夫妻それぞれの夢を実現させるために、退職までの10年計画を作り実行しました。現在は、今後の30年計画をたて、自分たちの夢を実現させるための生涯設計をしています。
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第8巻 サクセスフル・エイジング Successful Aging
〜74歳の大学生〜 (21分)
- 老化と生涯発達
- 青木 亘さんのキャンバスライフ
- 体育の授業
- 同級生
- 健康維持
- 今後の夢
- サクセスフル・エイジングの環境づくり
桜美林大学 大学院老年学教授 長田 久雄
早稲田大学 人間科学学術院教授 加瀬 裕子
青木亘さんは、70歳を過ぎて大学に入学しました。入学の動機は、若い人と接しながら時代の動きを自分の体験を土台にして見直し、これからの自分の生き方を考えることです。卒業後の夢はボランティア活動をすることです。
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21世紀の老年学(Gerontology)監修者のことば
老年学は加齢変化や高齢者の諸問題を扱うのみではなく、高齢社会のすべてを把握し、それに対処していくための学際的
な学問領域です。
欧米には、昔からサクセスフル・エイジング(素晴らしい年のとり方)という言葉があり、時代と共に少しずつコンセプトを変えてき ています。元々は、寿命が長い、生活の質(QOL)が高い、ということの2つが条件でしたが、この10年くらいの間に、高齢者の社会貢献も含まれるようになりました。“余生は健康に過ごせばよし”を従来型だとすると、新しいサクセスフル・エイジングは、 これに社会貢献の能力や意欲が加わります。
就業、ボランティア活動、家事労働などを通して、他人のために役立つようなことをしている人は、寿命も延び、病気に対する抵抗力(免疫力)も強まり、人生や生活への満足度も高まるという実証研究が実ってきています。高齢者社会は、高齢者の若い世代へのサポートを通じて、良い世代間の関係を樹立することが最も大切です。このような、自立と共生の好循環の社会づくりのために老年学は必須の学問なのです。
総監修
桜美林大学 大学院 老年学 教授
桜美林大学 加齢・発達研究所 所長
柴田 博
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